「ふぅ~~、おなかいっぱい。」

世羅ちゃんはおなかをさすりながら

ベッドにすわった。

ふふっ。

幸せそうな顔してるなあ。

「おかしたべよっかあ。」

「へっ!?おなかいっぱいって…。」

「べつばら、べつばら♪」

世羅ちゃんったら…。

でも、あたしもべつばら…。

さっそく、ポッキーをたべている世羅ちゃん。

「あ、そうそう。桜羅、わたしらの
高校にいたね~。
わたし、びっくりしたよ~。」

ドキッ!!

今日、あんな桜羅くんを

みちゃったからあたしの体が

桜羅くんの名前に反応した。

「世羅ちゃん、桜羅くんのこと
知ってるの?!」

「だって、あの有名なOURA企業の
社長の息子でしょ~?」

「あっ………!」

おもいだしたっ!!

OURA企業…。

あたしの、お父さんとお母さんが

経営している病院もOURA企業の

系列…。

おもいだしたぁ……。