さくらんぼなあたしと王子様

ぞくぞくする…。

でも、もっと名前を呼んでほしいなんて
思うあたしはもう、病気だっ…。

雛斗が好きで好きでしょうがない病気。

きっとお薬は、雛斗が囁く

「莉愛」の二文字。

それだけであたしは一瞬だけ

お姫様になれる夢を見れるの。

ならね、また想うの。

ああ、あたし雛斗が好きなんだって。

「雛斗…?」

後ろから伸びている腕に

そっと触れる。