さくらんぼなあたしと王子様

「お水いる?」

「ん…。」

テーブルの上に置いてあった

お水を起き上がった雛斗に

渡そうとしたら、

とんでもないことを王子様が

口にした。

「口移しで…飲ませて?」

「……。」

お、落ち着いて、あたし。

うん、雛斗は病人…。

落ち着いて…。いったん深呼吸を

してもう一度…。

「…はい、お水。」