「どちら様?」

ビクッ!!

お、お、女の人の声!

まさか…雛斗のお母さん!?

「え、えっと…桜羅くんの
クラスメートの有重と申します…。
プリントを届に…。」

バックン バックン

「まぁ!あがって!
今あけるわ!」

ど、どう、どうしよ…!

優依梨ちゃんじゃない!

や、やっぱり…!もしかして…。

カチャッと音がして、現れたのは…。

「いらっしゃい!どうぞあがって?」

若くて優しそうな可愛らしい女性。

「あ、はっ、はいっ!」

少しびくつきながらもお家に

足を踏み入れた。