「だって有重さんしか
桜羅くんのお宅しらないのよ、
お見舞いもかねて…ね?」

ね?じゃない~~~!

先生が行けばいいのに…。

でも言う勇気も、あたしには

もちろんなくて

今回もNoとは言えずに引き受けて

しまったのだ。

雛斗のお家のお庭のお花が

夏休みに来たときのと

変わっていた。

はぁっ……。

優依梨ちゃん、学校から

帰ってきたかな?

おじさん、おばさんは……

いないよね?

もしかして…、雛斗と

二人きり!?

ってなに意識してるの、あたし!

ばかばかっ!

そして、インターホンをおした。