空がオレンジ色の帰り道。

「実はさ、第二図書室のに
いたのを教えてくれたの、
桜羅なんだっ…。」

「え……?」

雛斗が…?

「トイレから帰ってきたら
莉愛がいなくて。
でも鞄があるから待ってようと
座ってたら、何分かたって
桜羅が来て行けって言われたわけ!」

雛斗が…。

…ありがと。

「何笑ってんのよー!」

「へへっー!」