さくらんぼなあたしと王子様

「ビビりすぎっ…。」

ざわざわしている教室では

誰にも聞こえないくらいの

声がすぐ隣でした。

ソ~ロ~リ左隣をみる。

下を向いて意地悪な、でも

みとれちゃうくらいかっこいい

顔でククッ、と桜羅くんが笑っていた。