さくらんぼなあたしと王子様

「僕の事なんか見てないで、
目をキラキラさせて
校舎を見ててさ、
僕に気づかない、ぼくの事を
見ない子なんて初めてで
心が揺さぶられたのが分かったんだ。」

あの時は…、ここの学校に
来たいってなぜか強く思ったんだっけ…。

「入学してからもずっと
気になってた。
すれ違った時も窓から見えた時も…。
でも、話すきっかけがなかった。
そんなときたまたま、職員室帰りに
莉愛チャンがいて、会えた…!
っておもったらなんだか泣きそうで…。」

ふふって笑う葉瑠くんの

話をあたしは涙を溜めながら、

堪えながら聞いていた。