さくらんぼなあたしと王子様

屋上のドアの前に着いた。

…………このキモチの
名前なんてわからなくてもいい。

そう、自分に言い聞かせて

あたしは屋上のドアを開けた。

青空が広がって、視界に

葉瑠くんが入ってきた。

「莉愛チャン!」

葉瑠くん…。

あたしは葉瑠くんの目の前に立って

ゴクンと喉を動かした。