さくらんぼなあたしと王子様

「莉愛チャン、バイバイ!」

「……ッ!」

廊下には葉瑠くんが…。

こ、告、告白されたんだよね、

あたし…。

あれって現実だよね?

それにしても葉瑠くんがいつも通り

すぎるっていうか…。

「ば、ばいばい…?」

疑問系であたしもばいばいと、

手をふりかえした。

「何アイツ…。」

「調子のってね?」

「マジキモッ!」

あたしにわざと聞こえるように

いってるのかな…?

キモイなんて、分かってるもん。

自分が一番わかってる。

あたしなんかが、人気者の葉瑠くんと

ばいばいをかわす権利なんか

ないよね…。

唇を強く噛んだと同時に

涙が…。

あ、泣きそう…。