さくらんぼなあたしと王子様

「莉愛。」

ドキッ!!

低くて甘くて色気のある声。

「隠れてねぇで、でておいで?」

優しいこの口調。

ドキ、ドキ…

顔を見なくたってわかる。

声だけで心臓をうるさくさせる…。

「早く出てこねぇと…
なにしよっかなぁ…?」

ビクーーー!!

シュターンとあたしは彼の前へ。

「ぷっ。焦りすぎ。」

そう言って綺麗な顔で
そっと意地悪く笑う王子様…。

「雛斗…。」

どうしてだろ。

雛斗の顔をみたら胸が苦しくなって
泣きそうになった…。