さくらんぼなあたしと王子様

「ハァハァッ!!」

あたしは涙が流れてるのも

気にせずにひたすら走った。

「ハァッ…。」

立ち止まって涙を拭く。

でもなぜか、まだまだ溢れ出す。

渡せなかった…。

優依梨ちゃんに渡す時よりも
緊張して怖い…。

あんなに渡すの楽しみだったのに。

嫌な想像もたくさん膨らんだけど
やっぱり、雛斗が喜んでくれる顔
をいっぱい、思い浮かべた。

あたしは手に持っていた

かわいくラッピングされている  

プレゼントを強く抱きしめた。