さくらんぼなあたしと王子様

ジッとあたしを見て近づいてくる桜羅くん。

「…?」

強い瞳に吸い込まれそう…。

オドオドしているあたしに彼は

キレイな唇を開かせた。

「なあ、抱きしめてもいい?」

ゾクッ!!

「ほぇ!?」

低くて甘い、ちょっと色気のある声。

桜羅くん、人が変わったみたい…。

声にびっくりして

何をいわれたのかまったく理解して

いないあたしに彼はもう一度

言った。