さくらんぼなあたしと王子様

「おじゃましました…◦」

雛斗の顔を真正面から見る自信が
なかったから、オドオドしながら
かるく、お辞儀をした。

「変な奴についてくなよ?」

一番変なのって雛斗だよ…。

思い出すだけで顔から湯気が
でちゃいそうだぁ…。

「思いだしちゃった?」

二ヤっと笑う、意地悪な王子様…。

反応を面白がってる…。

こっちは、こんなにアタフタして
るのに…。

経験の差…ってことなんだな…。

こんな容姿だもん。

女の子が好きにならないはずがないよ…。

この部屋で、何人の女の子と
過ごしたんだろ…。

チクン

どんなことしたんだろ…。

チクン

胸が針で刺されたような、痛みに
襲われた。

……?