さくらんぼなあたしと王子様

キューーーっと胸がしまる。

息ができなくなるくらい

胸が苦しい。

「彼女さんにわるいよ…。」

聞こえないようにボソッとつぶやいた。

…つもりだった。

でも雛斗はちゃんと聞き落とさないで、
あたしの頭をなでなでした。

「んな、つまんねぇこと
気にすんじゃねぇよ。」

「えっ………。」

その手が優しすぎて、

一瞬ホッとしている自分がいた。