さくらんぼなあたしと王子様

あたしなんかがどう足掻いたって

絶対、「お姫様」に

なることはできないんだ。

急にシュンとしたあたしに気づいたのか、

桜羅くんが

「莉愛?」

って呼んだ。

真っ直ぐすぎる桜羅くんの瞳から

にげたくて、あたしはペラペラと
話し出す。

「お、桜羅くん。
あのデスクの上に置いてある箱の、
中に何が入ってるの?」
って、あたしなんかに関係ないよね…。」

デスクの上に置いてある箱の中身が
気になったのも、あたしに
関係ないのもどちらも本当の事。

あれ、なんか悲しくなってきた…。