目の前には。私服の桜羅くん。

なんだかいつもとちがうから

目のやり場に困るよ…。

だからあたしは下を向いた。

「あ、えっと、プリント渡しに
来ただけなので…。」

鞄をゴソゴソしだすあたしに

桜羅くんは、

「莉愛、おいで?」

ベッドに座って言った。