「まあ、雛斗ってよんでくれんなら
俺は、いいけど。」

俺は…?

キーンコーン

「あっ…。」

大掃除終了のチャイムがなった。

くしゃくしゃ。

「ひゃあ!」

桜羅くんがあたしの髪をかきまわした。

「いこっか。」

ニッコリ。

意地悪なんだか、やさしいんだか

桜羅くんにあたしは振り回されっぱなし。

髪を直しながらあたしは桜羅くんと

図書室をあとにした。