「ち、ち、ちがうよ!!」

「慌てすぎ~!」

世羅ちゃんは、笑いながら

あたしの背中をパン、とたたいた。

「好きなひとできたら、おしえてよ~?」

「う、うん。」

好きな人かぁ…。

高校生にもなったからそんな人できても

おかしくないのかなぁ…。

でも、そんなことよりあたしは

桜羅くんのことで頭が

いっぱいだったのだ。