素早く握りこぶしをつくり、樹里の顔面スレスレで止める。 その体制のまま樹里は固まり、少ししたら地面に座り込んだ。 「ハハッ、さすが桜さん!早い!」 腰抜けました(笑) なんて笑いながら言ってる。 んー、樹里はねぇ。 「隙ありすぎでしょ、一つ一つの行動し終わった後身構えるのが遅いでしょ、まあ狙い打ちはよかった。あ、それに無駄な動きもなくてよかったよ」 二つけなして二つ褒める。 あたしなりの成長のさせかた。 「桜さんに褒めてもらえるなんて・・・!泣きそうッス!」