あたしはノックもチャイムもしないで勝手に家に上がる。 「みず・・・・き・・・?」 「こないでっ!」 目の前の状況に頭がついていかない。 瑞希、何してんだよ。 瑞希は右手に包丁を握っている。 左手はお腹をおさえていた。 あそこに・・赤ちゃんが。 「てめぇ、ふざけたことしてんじゃねぇ!」 死なせてたまるか。 瑞希とその小さな命を死なせてたまるか! あたしが走りよろうとすると包丁を自分の胸に向ける。