大した抵抗も虚しいままに、あたしのキックをもろに食らった善ちゃんは唸っていた。


あたしが蹴ったところは・・男の弱点。


あまりの痛さにもがき苦しんでる善ちゃん。




「ふふっ」




不適に笑うあたしに、智也と樹里は後ろに一歩、二歩と。


引かれちゃったかな(笑)




「桜ぁ、てめぇ、ぜってぇに・・殺すぅ!」


「はいはい、いつでもどーぞ。智也、善ちゃんのこと頼んだ」




倒れこむ善ちゃんを横目に、机と椅子を持ち教室に向かった。



血地死伝説・・・か。