なにそれ、屈辱じゃないのか?って言いたいの?
そんなん別に──・・・。
「今の奴らは不満抱えてんだよ。"族のトップくせに問題一つ起こさないで本当に族なのか"って」
「んなめちゃくちゃな」
「あぁ、確かにめちゃくちゃだ。でもこれが現実。桜だって敵がいないからってトレーニングサボってんじゃねぇの?」
「馬鹿言え。毎日欠かさずやってるわ」
・・・昨日はサボったけど。
まあ昨日は忙しかったし!
仕方ない仕方ない!ハハハ
「・・あっそ。まぁ俺が言いたいことはだな、桜ちゃんかわうぃ~ってこと♪」
そう言いながら抱きついてこようとする善ちゃん。
コイツセクハラって言葉しんねぇらしいな・・・。
「だったら教えてやんよ!!!」
ドスッ
「うっ」
あたしは叫んだ次の瞬間に善ちゃんにキックを見送った。
