智也と樹里の声がしたとき─・・・ 「やーだ桜ちゃん、先生の悪口言っちゃってぇ。こわぁい」 誰!?と振り返った先には──・・・ 善ちゃんがいた。 あいつ、いつの間に! 「いつからいんだよ」 あたしは思っきり不機嫌そうに聞いた。 「んな怒んなよ。今だよ、いーま」 ・・・ウゼェ。 やっぱりウゼェ。 話し方からしてウゼェ。 「なかなか帰ってこねぇから、サボってんじゃねぇかって探しにきたわ」 「サボんねぇよ」