「リオン借ります。」 「・・・柴原?」 ぐっと腕をつかまれた。 「っちょ!離してよ!」 朝から屋上に連れて行かれた。 「淡石ヒナちゃん。知ってる?」 「うん。」 「僕あの子のこと好きみたい。」 「へぇ~」 「じゃ!」 少し冷たくした方があたしは康平君を忘れられる。 でも、まだあたしの足は動かなくて、康平君が去って行った。 「1時限目サボろ・・・」