後ろから足音。 振り返るとかなりかわいい子が立っていた。 「すいません。柴原先輩ですか?」 「そうですけど・・・。」 「ヒナ・・・淡石ヒナです。」 「ハネってやつの?」 「はい。」 僕と話しながら、じりじりと下がる。 「危ないッ!」 「うぎゃっ!」 ギリギリのところで腕をつかんだ。 「あ、あ、ありがとうございます。」 「けがなくても良かったよ。」 気のせいか顔が赤い、 僕もドキドキした。 そして、後ろのドアがゆっくりと開く。