守る価値・・・。 そんなの知らない。 好きなのか・・・嫌いなのか・・・。 「守る価値か分からないけど、俺はリオンのそばにいたい。」 「それは、恋人として?」 何かの本で読んだことがある。 『好きか嫌いか選べないなら好きなんだよ』 あ・・・たぶんヒナの本。 少女マンガ。 俺の脳に一つの思考。 【理由なんてない。好きなんだ。】 「そうだ」 チャイムが鳴り響いた。 「先輩・・・次の時間もさぼるんですよね?」