ピピピピピピピ・・・−−−−−。

目覚ましの五月蝿い音に目覚め僕は、起きた。

ピッ・・・−−−−−。

目覚ましを止めると同時に1階から声がした。

「お坊ちゃん。朝食の支度が出来ておりますよ」

ここは、2階だがよく声が届く。

家が広すぎて、響くからだ。

「分かった・・・」

と、適当に答える。

これは、僕の最近の日常の一つだ。

・・・近くに掛けてある制服に着替える。

僕の身長は、はっきり言って小さい。

中1にもなって、150cmあるかないかだ。

他の男子は、低くても160cmある。

僕は、例外だ。

制服に着替え終わると階段を下りて1階へ向かった。

「お坊ちゃん。お待ちしておりましたよ」

執事が僕を呼ぶ。

長いテーブルには、純白のテーブルクロスが。

・・・そして、朝食から豪華なものが並んでいる。

こんなに食べれるわけがない。

しかも、得体の知れない高級なものばかり。

「どうぞ。お召し上がりください」

・・・ここの家は、豪邸だ。

執事もメイドもいる・・・。

でも、僕の家じゃない。

おじさんの家なんだ。

両親が事故で死んだから・・・僕を引き取ってくれた。

引き取ってくれたのは、嬉しいけど。

・・・普通の暮らしがしたい。

「いただきます・・・」