「へーじ君もあんま変わってないよね、見た目でかくなって声低くなったぐらい」

「いや見た目と声違くなったら結構別人じゃね」

「私は見た目大きくなっただけだよねって言ったんだよ」

「そういう細かい突っ込みはやっぱサエちゃんだなって思うよ、悪い意味で」


へーじ君は目を細め、ベンチに座る私を見下ろし睨んだ。

ちょっと言い過ぎたと思い、私はへーじ君から視線を反らした。


「……ごめん」


ぼそりと言い、上目遣いでへーじ君の様子を見る。


「許さない」


短く低い声色で返され私は動揺した。

謝る以外に選択肢が出てこない。

けど、ひたすらに謝られるのはいい気分ではないだろうし……。

履きなれたスニーカーの爪先を見つめ、何か言わなくてはと焦る脳みそは、グツグツと沸騰してしまいそうだ。