ナイスハモリなんだけど・・・
「2人とも怖い・・・。祥は睨まないの。光君…笑顔黒いよ?」
いつもかわいい光君が黒い笑顔を見せたことに驚きを隠せないあたし。
ってか祥はなんで睨んでんの?
「そうだ。あなたの名前教えて?」
あたしは2人からかばうように男の子に訊いた。
『僕、卓(すぐる)って言うんだ』
「卓君かぁ・・・。じゃあスーくんでいいかな?」
あたしがそういうと、スーくんは笑顔で頷いた。
『僕ものんちゃんって呼ぶね』
楽しそうなスーくんを見たらあたしも笑顔になった。
なったんだけど・・・いまだにスーくんを見る2人の目が怖い。
「のんちゃん・・・ねぇ・・・。ってか、いい加減離れなよ」
祥がそう言った。
「・・・それだけの理由で睨んでんの・・・?」
あたしはわけのわからない理由に素っ頓狂な声を出してしまった。
「「(結構気にすることなんだよ)」」
2人はそう思っていた。

