「え・・・な、なんでもn」

「本物の幽霊が居るって話」

あたしがごまかそうとしたら、慧があたしの言葉を遮ってそう言った。

「ちょ、慧!?言っていいの?」

あたしが慌ててそう尋ねると、光君が口をはさんだ。

「本物ってあれとか?」

光君が指さしたところには妖怪がいた。

「「「見えてるの?」」」

あたし達3人がそろって訊くと光君は頷いた。

ってか、慧知ってたから言ったわけじゃないんだね・・・。

そんなことを考えた瞬間・・・急に乗り物が停まった。

まだ始まったばかりだから出口に着いたわけじゃないと思うんだけど・・・。

≪急停止してしまい申し訳ありません。原因不明の停止です。係員一同揃って原因の追及をしますので今しばらくお待ちください。危険ですので立ち上がらないようお願いします≫

原因不明・・・?それって・・・

「妖怪の仕業かもな」

琉生兄の言葉にあたしと慧がそろって頷いた。