―――午前2時

「やっぱ夜は怖いな・・・。でも陰陽師のあたしがこんなんじゃだめだよね」

あたしは暗い孤島を1人で歩いていた。

そんな時・・・ゾクッと背筋に寒気が走った。

「・・・来た・・・」

近くに妖気を感じる。

あたしはいつでも戦えるように小さく身構えた。

「いい女見っけ~。そこのお譲ちゃん、俺と遊ぼうぜ~」

目線の先にはモデルのように容姿端麗な妖怪がたっていた。

「・・・・・・」

「無視しないでくれよ~。俺と遊ぼうぜっ!!」

おじいちゃんが言ってたことなんとなくわかった気がする・・・。

きっと女好きってことだよね。

「・・・何するの?」

あたしは何も知らない普通の女の子を演じた。

「ん?君はおとなしく・・・俺に喰らわれればいいのさ!」

そういうと奴はいつのまにか長くなっていた爪で襲いかかってきた。