男子校のお姫様


「さっき理事長から俺が呼び出された時の放送で知ってるやつも多いと思うが、今日転校生が来た」

「どうせ男だろぉぉぉ!!」

「そうだぁ!!」

・・・いや、女です・・・。なんかすいません・・・。

ってか、女の子に会いたいならなんでこの学園にきたの?

「超美形で、かわいいよ。俺見たし」

突然慧がそんなことを言いだした。

「まじ!?瑛汰、それマジ!?」

「あぁ。超絶かわいいな」

ちょっ!変な期待させないで~!!みんなこんなの見たらがっかりしちゃうよ~!!(泣)

「マジかぁ!!」

「んで、そいつ何組なの?」

「ん?ここのクラスだけど」

「「「「なんだと!?はやく見たい!!」」」」

うわぁ…。すんごいはもってるよ…。

「そんな見たいか?じゃあ入ってきていいぞ」

あたしは先生のそんな声に、心の中でみんなに謝りながら教室のドアに手をかけた。