「あははっ!それが1番重要なことなの?」
「もう!笑わないでよっ!あたしにとってはすごく重要なんだから!慧のクラスわかんなかったらあたし一生孤独だよ!?休み時間ごとに慧のとこ行くんだもん!!」
あたしが頬を膨らましながら言うと、慧が笑いながら教えてくれた。
「ごめんごめん。ん~・・・9組」
「えっ!?そんなにクラスあるの!?」
慧の言葉に驚いてそう聞き返すと、今まで話を聞いていた長谷川先生まで笑いだした。
「えっ!?長谷川先生どうしたんですか?」
「くくっ…瑛汰でいい。あとな、うちの学年6組までしかないぞ。慧は1組だ」
あたしの問いに先生は笑いながらもしっかり答えてくれた。
「えっ…ってことは・・・慧!!だましたの!?」
「あははっ!!だって佳音単純なんだもん(笑)つい・・・ね?」
あたしは慧の言葉に再び頬を膨らませると、拗ねたようなそぶりを見せた。
「慧ひどい・・・」
「ごめんね、佳音。でも同じクラスだよ?一緒にいてあげられるよ」
あたしはそんな慧の言葉1つで機嫌を治すと、慧に向かって微笑んだ。

