寮に帰ってきたあたしはリビングでご飯を食べている皆の声を聞きながら1人寝室で天井を仰ぐようにベットに横になっていた。

手紙をかざしてみる。

「これなんなんだろう・・・」

罠だったら危険だからあえて開かないでいるけれど、中身が気になる。

あたしは意を決して封をきった。


中身は普通の手紙。

いや、普通ではないか・・・。

正確にはわけのわからない言葉がずらりと並んだ手紙。

一体何がしたいのだろうか・・・。

これは暗号か何かなのかな?

いや、あたし達を混乱させるための罠かもしれない。

でも・・・。

そんな葛藤をしていると

コンコン・・・

突然寝室のドアがノックされた。

「はい?」

あたしがそう返事すると控えめに開かれたドアから裕篤が顔をのぞかせた。

「どうしたの?」

身体をおこしながらそういうと、裕篤は照れ臭そうに何かを差し出した。

「これお礼」

なんのお礼・・・?

あたしは首を傾げた。