男子校のお姫様


「あいつら帰ってきたし、佳音ちゃん休憩入っていいよ」

「はぁい・・・」

やっとのことで休憩を貰えたのは開店から4時間後の1時。

「光と裕篤も休憩入っていいよ。佳音ちゃんの護衛よろしく」

「はいはぁい」

さっきまであたしと光君と裕篤以外の4人は休憩に行っていた。

その4人が帰ってきたことで貰えた休憩。

なんでも、一気に全員が抜けたら客が急減するからだとか・・・。

「3人は4時間ぶっ通しだったし、長めの休憩でいいや」

「ありがと」

あたしはそうお礼を言うと、光君と裕篤を連れて廊下に出る。

「あ、美良!」

「佳音~!」

するとうちのクラスの順番待ちの列に美良が1人で並んでいた。

「1人で来たの?危ないよ?」

「大丈夫だよ~」

お気楽な美良。だけど、視線集まってますよ・・・?

美良は美人で背が高くて細身で、モデルと言っても信じられるような容姿だしね。

「美良は1人か~。だったら裕篤に案内してもらいなよ。裕篤、お店戻ってこなくていいから美良をよろしく」

あたしはそういうと2人の返事も聞かずに、光君を連れてその場から立ち去った。

2人うまくいくといいなぁ。