「何これ・・・」

着替えを終えたあたしは赤面しながらそう呟く。

「佳音~!着替え終わったか?」

今すぐにでも脱ごう。そう思った瞬間、廊下からヒロの声がした。

「着替えたけど・・・何これ///」

あたしの返事を確認したヒロは勝手に入ってくる。

慌ててあたしはカーテンにくるまるようにして自分の体をかくしたけれど・・・そんなのヒロには通用しないんだよね・・・。

ヒロはあたしの腕をつかむと、一瞬ためらった後

「出発進行ー!」

そう言って歩き出してしまった。

「たっだいま~!佳音捕獲してきました!」

「ちょ、ヒロ!?」

教室に入ると、再び赤面したクラス一同。

風邪引いてるのかな・・・。

「佳音ちゃん・・・かわいい・・・。似合ってるけど・・・スカート短すぎない?」

「光君も短いと思った?」

あたしの今の格好は膝上15センチ以上のフリフリメイド服・・・。

「これぞ男のロマン!当日は髪の毛どうしようかな~」

急にわけのわからないことを叫び出したヒロ。

あたしはそんなヒロを無視しつつ、光君と更衣室に向かった。

1人でいけるのに、光君が狼がなんとかっていってついて来てくれたからね。

着替え終えて廊下に出ると、光君が周りを威嚇している・・・。

だけど、あたしに気づいた光君はにっこりと微笑んでくれた。