チュンチュン・・・
そんな小鳥のさえずりで目を覚ましたあたし。
皆はまだ寝ているみたい。
あたしはふと膝と肩に感じた違和感に視線を下に移す。
すると、そこには光君の綺麗な顔が・・・。
驚きながらも、肩に視線を移すと、そこには祥の整った顔が・・・。
凄い勢いで反対側を向いたあたしは肩にかけてあったブランケットに気がついた。
「これ・・・ありがと」
あたしはふっと微笑みながらそう呟く。
「ん・・・」
「あ、光君。起こしちゃった?」
「佳音ちゃんおはよ・・・」
寝ぼけた様子の光君は、あたしの肩に乗った祥の頭を見て顔を歪めた。
「ていっ!」
歪めたかと思うと祥の頭を思いっきり押しのける。
ゴンッ・・・という鈍い音とともに、うめき声が・・・。
「っつぅ・・・」
「しょ、祥・・・大丈夫?」
あたしがそういうと、祥は何が起きたのか分からないといた表情で起き上がった。
「大丈夫だけど・・・」
そう言いながら、あたしの後ろで頬を膨らました光君に目を向けると、お前だろ・・・と言う視線を向けていた・・・。

