男子校のお姫様


「じゃあ、ご飯食べたし佳音勉強教えて♥」

「・・・さぁ、(キモいヒロは放置して)やろっか」

あたしがそういうと、ヒロが叫ぶ。

「今心の声聞こえた気がするよ!?キモいヒロは放置してって思ったよね!?」

「伝わってるならそんな騒がないでくれる?」

そう言ったのは祥。

祥にも教えなくないなぁ・・・。

「今、俺にも教えたくないって思ったな」

「なんだ、伝わってたんだ」

あたしはカフェオレの恨みは忘れないよ。

だって、おかげで明日の朝の分無くなっちゃったんだから!

「ごめんなさい・・・。明日の朝自販機でイチゴオレ買ってくるから許して・・・」

「いいよ」

あたしはそう言って微笑んだ。

皆は単純だなぁ・・・って思っていたらしいけど、そんなことにあたしが気づくはずがない。

「今日はどの教科?」

「ん~・・・数学?」

「了解」

あたし達はテーブルを囲んで座る。

皆が勉強を始めたのを確認すると、皆と勉強していた慧と寝っ転がっていた琉生兄を呼び出してさっき書いたメモをみせる。

「琉生兄・・・信じらんないかもだけど、事実だからね」

あたしは事実に驚愕している琉生兄にそういうと、説明を始めた。