男子校のお姫様


「見つけた・・・」

やっと侵入できたデータにはよくわからない言葉が記載されている。

「へぇ・・・2人とも両親いないんだ・・・」

あたしはパソコンを閉じると、白紙を取り出す。

調べたいことは調べ終わったからね。

「あたしの予想だと、この2人はあの仮面男に育てられたんじゃないかなって思うんだよね。それであんなにもあいつを尊敬しているんじゃないかな」

あたしは1人ブツブツ呟きながら考えをまとめていく。

あたしが作業に没頭していると、突然部屋のチャイムが鳴った。

ドアを開けると、例のごとくいつものメンバーが・・・。

もしかして・・・ご飯?

「もうそんな時間なの・・・?」

あたしは皆を部屋にいれると時計を見つめてそう呟く。

作業に集中しすぎてて時間なんて全く気にしてなかったな・・・。

「ごめん。まだ作ってない・・・」

「大丈夫。今日は出前取ろう!」

あたしの言葉に、祥が明るくそういうと電話をかけ始めた。

注文を終えた祥は満足そうに微笑むと、冷蔵庫に入っていたカフェオレを飲む。

「ちょっ!それあたしの!」

勝手に冷蔵庫開けた上にあたしのカフェオレ飲むなんて・・・。

「いいだろ、別に」

あたしは肩を落としてうなだれた。