男子校のお姫様


「えぇ・・・男同士で入るの嫌だぁ・・・。ってことで、俺佳音と入る~」

「・・・へ?」

「だから~、俺佳音とはい・・・グハッ・・・」

「入るわけないでしょ?」

ヒロが言いきる前に、皆の拳がヒロの鳩尾に・・・。

まぁ自業自得だよね。

「あたしお風呂入ってくる・・・。皆もヒロなんて放置して入ってきちゃいなよ」

あたしはそういうとリビングを出て階段を上がった。


「きもちよかった~。やっぱ自宅のお風呂が1番」

あたしは髪を乾かして自室に戻った。

一旦扉を開けて、また閉める。

「あたし部屋間違えた?」

ドアの向こうに皆がいたような・・・。

「佳音ちゃん?何してるの?」

「あたし部屋間違えた?」

「間違ってないよ。ここ、佳音ちゃんの部屋」

光君はにっこりエンジェルスマイルで言った。

かわいいけど・・・じゃあなんで光君が出てくるの!?

あたしは心の中でそう叫んでいた。