「毎日毎日こんなに妖怪送りこむとかこいつらのボスって馬鹿なのかな?」

あたし達は次々と妖怪を調伏していく。

そんな中で慧がそう言った。

「なんていうか・・・きっと独身だよね」

あたしはそう答えながらも的確に調伏していく。

「~~~、滅!」

調伏し終えたころ、ふいに足音が聞こえて来た。

あたし達が視線を向けると闇の中から2人の少年が現れた。

「・・・藍谷響と高瀬智?」

慧のつぶやきに目を凝らして見てみると、それは確かに生徒会長と副会長だった。

「君達、こんな時間に何してるんだい?」

「えっと・・・寝付けなくて散歩してたんです。慧には付き添いできてもらったんですよ」

「そうだったんだ。それより、今日の遊園地は楽しかったかな?」

「はい。おかげさまで。それじゃあ」

慧は会長の問いかけに短く答えると、あたしの手を引いて歩き出した。

そんなあたし達の後姿を2人が睨んでいたことにあたし達は気づかなかった・・・。