鈴花side
「蓮? 聞いてる?
おーい戻って来てぇ〜」
『あっ? わりぃ ぅん。聞いてるよ』
「もー 本当に?
あのね、いっつも黒髪のストレートで
美人?ってかキレイ?な子がいる」
自分で言うとすごく悲しくなるけど
スタイル抜群でキレイで
例えるなら日本人形みたいな感じ…
もしかしたら 蓮がその子を見たら
好きになっちゃうかしれない…
でも 蓮を信じるんだ!
こんなに一生懸命に
犯人を突き止めようとしてくれた
だから 大丈夫!
蓮を信じる!!
好きって気持ちなら
誰にも負けない自信があるから…
『鈴花…』
−−−−−ギュッ
えっ?
名前を呼ばれて蓮を見ようとしたら
今は スッポリ蓮の胸に収まっている私。
「れ ん?
どうしたの? 具合悪いの?」
大丈夫かな?
蓮がこんな事するのは始めてで
テンパる私
『ゴメンな。 ゴメンな。鈴花』
かすれてる蓮の声…
まさか…
そんな訳ないよね…?
