仲直り作戦っ!!!


アタシは勝負に出る。

美那を無理やりにでも連れ出して、
遊園地に行く。
もちろん二人っきりで。
お金はもちろんアタシのおごり。

普段はこんな贅沢におごる事なんてないんだけど、
今回ばかりはしなきゃいけない。
ってかさせてください・・・

久しぶりに立つ美那の部屋の前。
部屋にはいつから入ってないだろうか...

―――――コンコン―――――

「入るよ。」
「は?」

美那はもちろん驚きの隠せない様子。
そりゃ、驚くよね...
いままで喋っても、目を合わせてもなかった人がいきなり部屋に現れて、
目の前に立ってるんだから。

「な、なに?自慢でもしに来たの?」
「違うよ。その逆。」
「自慢の逆って何?付き合ってるんでしょ?晃くんと。」
「うん。付き合ってるよ。マジゴメン。」

アタシは人生で初ぐらいの勢いで
頭を深く下げた。
頭を上げるつもりはない。
ホントにいけないことをしてるんだから。