いかなきゃ、終わらない。
そう思ったのでアタシは重い足を引きずりながら、
下駄箱へと向かった。


「晃くん。この間はゴメンなさい。」
「こっちこそゴメン。なんか、知らないうちにに傷つけてたみたいで...」
「ううん。」
「あ、莉那!やっと来たか...」

やっとアタシに気づいた晃。
そして、もう一人の女子は...

「美那?」

もう一人の女子は、
アタシの妹、美那だった。

アタシ自身も驚いているが、
美那の方も驚きの様子を隠せない感じ...
そりゃー、ここ1、2ヶ月話してないし、
顔もはっきり見てないし。

「久しぶりだね、姉ちゃん。」
「家族に久しぶりとかあんの?同じ屋根の下で寝てるんじゃねーの?」
「晃に関係ないし。で?なにはなすの?」

晃の態度にどんどんイライラしてくる。

アンタのせいでこういう状況になってるのに、
なんでそんなに他人事みたいな感じなの?
責任感なさ過ぎでしょ。

「二人共、悪かった。」

晃は頭を下げた。