ちょっと、行きたくないな…
下駄箱に行くのが憂鬱になってきた…

でも、時間は止まってくれなくって、
もう、帰宅部の生徒たちの下校時間になっていた。
教室に晃の姿はない。
ということは、下に降りて待っているということだ。

「ごめん、莉那‼今日は彼氏と約束あるんだ…だから一緒に帰れない‼」

「いいよっ‼アタシも用事があるし…。じゃーね‼」


はぁー。
いざという時は、アイナに助けてもらおうと思ってたのにー。


しょうがない。
行きますか。


波乱の予感がする。

この後何が待っているのかなんて、
この時のアタシは、知るはずもなかった。