そして、アタシは自宅にも戻らず、
怜ちゃん家に直行。

ピンポンを押すといつも必ず、
おばちゃんが出る。
怜ちゃんはたぶん、出たことないと思う。

なんで出てくれないのって言ったら、
めんどくせぇー
っていっつもホントにめんどくさそうに言う。

そんな怜ちゃんも好きだったりする。


-----ピーンポーン-----

『はぁーいっ!!!』
「莉那だょっ!!!」

あら、莉那ちゃん?

そんな声がしたけど、
アタシは別に気にしない。
今日はちょっと早帰りだったから、
ビックリしているだけだろう。

-----ガチャ-----

「こんにちは、莉那ちゃん」
「こんにちゎ、おばちゃん!」
明るくいつも通りにあいさつをする。

「怜なら今出かけてるわよ?」
「え?そうなの?」
「えぇ、あ!やべぇって言って急いで出て行ったわ...」

ん?どうしたんだろ...

「少ししたら帰って来るでしょ?上がってなさい?」
「あ、うん。お邪魔します。」