晃は帰ってしまった。
まだお礼も言ってないのに...

―――――ピンポーン―――――

次は誰?

「はい。」

―――――ガチャ―――――

「次はどうしたの?」


また、晃だ。





「いや、ちょっと言い忘れた事と、渡し忘れたものがあって...」

「あがる?」

「できれば...」

晃を家に上がらせた。
久しぶりかもしれない。
いつも怜ちゃんばっかりで晃は相手にしてなかったかも...

「はい。まぁ、飲んで?」

今は12月。
辺りは結構都会なところだと思うけど、
やっぱり冬は寒い。
ココアはこの季節に友達の家で出されるとあたしだったら嬉しい。
だからココアにした。

「あんがと。で、はい、コレ。」