-杏奈Side
南の件は解決し、みんな前へと歩きだした。
私達は高3の卒業式に今いる。
「玲!!今日は南来るかな…。」
「あぁ。あいつずっと責任感じてたもんな…」
「今日でその責任とはお別れしてもらおうね♪」
「あぁ、当たりめぇだ!!」
そこに向こうから人がやってくる。
「……っ南。」
「やっときたな。」
「…うん。」
「今日は楽しもうね♪」
「……。」
「みなみ?!」
「今まで……ごめんなさい。騙して最悪なことしたうえに、心配までかけてしまって。」
「本当だよ。…でもな、今日でその責任とはお別れだ。未来に一歩踏み出せ。」
「ありがとう、玲。ありがとう、杏奈。」
南と別れたあと、私は玲の顔を見た。
玲は私のくちびるにキスをした。今までで一番幸せなキスだった。
「今日、俺ん家来るか?」
「いいの?」
「親いないけどね…」
「分かってる。」
「今日は素直だな。」
「スタートだから。」
「なんの?」
「私達の再スタート。」
「好きだよ、杏奈。」
私は玲にキスをした。
そして誓った。
あなたを今愛します。
永遠に愛します。と。
-END-