「…えっ?」

南は泣きながら話しだした。

「美緒は母ではなく父をあえてとったの。私を守るために……本当に悪いのは私。玲は何もしてない。ただ、私のせいじゃないって思いたかった。」

「だれも、南のせいだなんて思ってない。誰の責任でもないんだ。ただ守れたかもしれないってだけで。」

「だから、その守れたかもしれないっていうのが私の責任だったの。美緒が辛いときに私はその辛さを一緒に味わないと私はただ逃げただけになっちゃう。私が死ねばよかったんだよ。」

その時、杏奈が南の頬を叩いた。
「美緒さんは南を守りたくて、こうしたんでしょ?命を捨ててでも守ったんだよ。それを南が自ら無駄にしてどうするの……。今南にある責任は精一杯生きて美緒さんの分まで幸せになること。玲もだからね?」


「私…本当馬鹿だった。だよね、美緒の分まで幸せになる。


美緒………ありがとう。」

南はその場を去っていき、無事に解決した。